自己認識力は21世紀のメタスキルである。
こんにちは!
このブログではメンタルトレーニングの記録を気ままに綴っております。
今回はターシャ・ユーリック著、「insight」という本を読んだのでその内容をざっくりご紹介します。
こちらの著者、組織心理学者で企業のCEOや起業家など数千人ものリーダーや社員たちの自己認識を向上させ、成功への支援をしている人です。
「自分はいったい何者なのか?」「どうして自分のことをわかってくれないのか?」
仕事や人間関係などで悩んだときあなたも一度は考えたことはあるのではないでしょうか?
本書はそんなあなたに、一歩進むきっかけとなる「本当の自分を正しく知る方法」が書かれています。
冒頭にも書きましたが本書の結論は「自己認識力は21世紀のメタスキル」です。
それではスタート!
自己認識とは?
自己認識とは、「自分を正しく知る能力のことです」。
自己認識とは、要するに、自分自身のことを明確に理解する力ー自分とは何者であり、他人からどう見られ、いかに世界へ適合しているかを理解する能力だ。
また、自己認識は「内的自己認識」と「外的自己認識」の2つから構成されております。
内的自己認識
内的自己認識とは、自分の視点から自分を理解することです。
何が好き、何が嫌い、どうなりたい、考え方のクセなどがあてはまります。
内的自己認識は、自分自身を明確に理解する力のことを指す。それは自分の価値観、情熱、野望、理想とする環境、行動や思考のパターン、リアクション、そして他者への影響に対する内的な理解のことだ。
外的自己認識
外的自己認識とは、他人の視点から自分を理解することです。
外的自己認識は、外の視点から自分を理解すること、つまり周りが自分をどう見ているかを知る力だ。
読んでいて意外だったのが、この外的自己認識です。
「他人へ自分がどう見られているか積極的に聞いた方がよい」とされていることでした。
これまで私は自分のことを知ろうとする時は、自分に問うことで理解を深めようとしていました。
しかし、どうやって自分への理解を深めていけばよいかが、やればやるほどわからなくなり悶々としていました。
そのことがこの本を読んだきっかけです。
本書によると「意外と自分は自分のことを分かっていない」と書かれています。
確かに。。。
また、そうなる原因としてはさまざまな思い込みや自分に対しての評価が過大になっていることがあるそうです。
そういった影響をできるだけ避けるためにも「他者からの評価を聞く」ことが良しとされています。
職場であれ、家庭であれ、学校であれ、遊びであれ、私たちは他人の認識不足はすぐに責めるが、自分に認識が欠けているか自問することは(あるとしても)極めて稀である。
自己認識のメリット
自己認識のメリットは「幸福度が高くなる」ことです。
自分をより深く理解できているため良い選択、良い関係、良い環境を築くことができその結果、幸福度が高くなります。
さらに、このスキルは驚くほど伸ばせるスキルなのでやってみて損だった!ってことはありません。
自分自身のことや、他人からどう見られているかを理解している人間の方が幸福度が高いという確固たる科学的証拠がある。そういう人びとの方賢明な判断をする。公私ともにより良い関係を築く。
また、著者はこの「自己認識」について次のように述べています。
このテーマについて長年研究してきた結果、私は「自己認識は二十一世紀のメタスキルだ」と言うまでに至った。
ちなみに、メタスキルとは「スキルを使いこなすためのスキル」のことです。
例えば、『英語力』、「話す」「書く」「聞く」というそれぞれのスキルを使いこなして『英語力』というスキルになります。
自己認識も同じように、「内的自己認識」と「外的自己認識」それぞれのスキルを使いこなして『自己認識力』というスキルになります。
自己認識の欠如によるデメリット
反対に自己認識が低いことによるデメリットは「幸福度が低くなる」ことは察しがつきましょう。
本書ではさらに、自分の価値観や目標が持てず、悪い選択をしてしまう可能性があると書かれています。
1人思い悩む(悩み過ぎる)時間が増えたり、良好な人間関係を築けなかったり、そもそも自分の自己認識の低さに気づけなかったりと知らぬ間に不毛な時間を過ごさないよう気をつけたいところです。
自己認識の欠如によって生じる事態は、自分の能力に対する自信過剰だけではない。自分自身の価値観や目標を明確に持てず、自分にとって最善ではない選択をし続けてしまったりする。または、周りの人びとに対する影響を把握できず、知らぬ間に仕事仲間や、友人や、家族を遠ざけてしまったりする。
まとめ:自分を知るには自己認識力を高めること
いかがだったでしょうか?
自己認識には、「内的自己認識」と「外的自己認識」の2つがあります。
そして嬉しいことに、このスキルは伸ばすことができ、身に付ける事で「自分を正しく知る」ことができます。
仕事や人間関係、健康についてなど事あるごとに自分と向き合う場面があると思います。本書はそんなときに役立つ一冊となるでしょう。
ぜひ、手元に置いておきたい一冊です。
それではまた!